ショアジギング|ジグでもっと釣れる方法がわかる!!

海釣り

ショアジギングでメタルジグを使って釣果を伸ばすためには、ただ投げて巻くだけでは多くの釣果は望めません。今回は、ショアジギングアングラー向けて「ジグでもっと釣れるテクニック」を紹介します。本記事を読めばショアジギングで釣果をあげるのに効果的な方法がわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。

ジグのバランスと動きを理解して使い分ける

メタルジグには様々なタイプがあり、どこに重心バランスがあるかによってジグの動きが変わってきます。それぞれの特性を理解しよう。

センターバランスジグ

ジャークすることによって水中でスライドし、水平姿勢が保ちやすく、スライド後のフォールアクションが魚を誘惑します。センターバランスの中でも前方寄りや後方寄りのセンターバランスジグもある。

リアバランスジグ

ジグの後方に重心があるジグ。テールを下にして沈んでいく為、狙いのレンジへ素早く到達させることができる。飛距離が出やすく、速い動きでリアクションバイトを狙おう。

フロントバランスジグ

前方に重心があるジグ。上下の動きを演出しやすく、ジャーク後のフォール姿勢で前方へ動き、ヒラヒラとしたアクションで弱ったベイトを演出。

ジグバランス以外にも左右の対称、非対称やボディの厚み、幅などいろいろなジグがあります。ターゲットの活性やベイトの動きに合わせて使い分けることで、釣果を向上させましょう。


アクションのバリエーションを増やす

メタルジグは操作する人の動かし方によってターゲットへのアピール力が変わります。ここからは『どんなアクションが有効なの?』とゆう疑問に答えていきます。

基本のワンピッチジャーク

ショアジギングにおいて最も基本的なアクション。ロッド1ジャークに対してリール1回転を小刻みに連続させる規則正しい動きになります。連続した動きでジグがキラキラと海中でアピールを繰り返すためタイミング問わずターゲットがヒットしやすいアクション。

※ジャーク:ロッドを縦方向に持ち上げる動作

ロングジャーク&フォール

大きく縦にロッドを1ジャークに対してリール2回転。これを繰り返します。ジャークの間に長いフォールが入るため、よりフォールに特化したアクションで、ジグを追わず目の前の獲物しか食べないような低活性のターゲットへ効果的。

※ロングジャーク:通常のジャークよりも縦に大きく持ち上げる動作

※フォール:ジグを沈ませる事。

ショートジャーク

ロングジャークよりも小さいロッド1ジャークに対してリール1回転を繰り返しながらロッドを左右に動かしダートアクションを付けるテクニック。リールの巻きとアクションを同時に行う為、一投の回収スピードが速く、素早く状況を探ることが出来る。ターゲットが小型のベイトを捕食しているときに有効。青物だけでなくエギング(イカのルアー釣り)でもよく使われるアクション。

ただ巻き+ストップ

名前の通り投げて巻くだけです。投げてジグが着底したら一定のスピード(1秒間にリール2回転が目安)で巻く。ただ巻きの中にストップを入れることで【食わせの間】ができ、魚がヒットする確率が上がります。2~3秒ストップしたらある程度ただ巻き、これを繰り返します。魚がついつい反応してしまう変化を取り入れることが重要なので、ただ巻きもスピードを早めたり緩めたり緩急をつけると効果的です。ヒラメやマゴチなどの海底に生息するフラットフィッシュ狙いに最適。

魚の反応を見ながら、細かくアクションを変えてみるのがポイントです。


カラーローテーションを意識する

メタルジグのカラーは、水の透明度や天候、ベイト(魚の捕食対象)の種類によって効果が変わります。それぞれの特徴を理解し、状況に合わせて使い分けることが大切ですね!

代表的なジグカラーとその特徴

シルバー系(ナチュラルカラー)

特徴:太陽光を強く反射し、本物のベイトフィッシュ(イワシなど)に近い輝き。

  • クリアウォーターのとき(透明度が高い水)
  • 晴天時(太陽の光が強いとき)
  • ターゲットが小魚を捕食しているとき

ゴールド系(濁り対策カラー)

特徴:シルバーよりも光の反射が柔らかく、濁った水でも目立ちやすい。 特に朝マズメや夕マズメ、曇りにも強い。

  • 濁りが入った水質のとき
  • 曇りや夕方、朝夕のマズメ時
  • ベイトがキビナゴやイカのとき

ブルー系(万能カラー)

特徴:海水と同じ分かりやすい、ベイトフィッシュを演出できる定番カラー。

  • オールラウンド(特にクリア~やや濁りのある水)
  • 青物狙いのとき
  • ナブラが湧いてる時やベイトがイワシ系のとき

※ナブラ:大型の肉食魚に追われた小魚が追い詰められて逃げ惑っている状況


ピンク系(アピール力抜群)

特徴:濁りのある水や曇天時でも視認性が高く、ヒラヒラとしたアクションと相性が良い。

  • 朝マズメ・夕マズメ
  • 濁りがあるとき
  • ベイトがオキアミや小型魚のとき

チャート(蛍光イエロー・グリーン系)

特徴:視認性が高く、特に活性が低い魚へのリアクションバイトを誘いやすい。

  • 濁りが強いとき
  • 曇りや雨天時
  • フラットフィッシュ狙いのとき

6. グロー(夜光・蓄光カラー)

特徴:暗いや深場でも発光し、低活性の魚へ有効。

  • 夜釣り、朝マズメ・夕マズメ
  • 深場を攻めるとき
  • 低活性の時間帯

「反応がないな…」と思ったら、すぐにカラーやサイズを変えて試してみましょう。

フックチューニングで掛かりを向上

フックの種類やサイズを変えることで、バイトの乗りが劇的に変わることがあります。せっかく掛かった魚をバラさないようにフックのチューニングをマスターしよう!

フロントフック+リアフック併用

フッキング率の向上

  • フロント(頭側)とリア(尾側)の両方にフックをつけることで、どの方向からバイトしてもかかる確率が高くなる。
  • 特に、フォール中のバイトや追い食いに効果があります。

バラシ防止

両方のフックにかかると、魚が暴れてもバラしづらい。

青物は頭から捕食することが多いため、フロントフックがメインでかかることが多い。

一方、根魚やフラットフィッシュ(ヒラメ・マゴチ)は後ろから食いつくことがあるため、リアフックも有効的。

アシストフックの長さ調整の基本

✅フロントアシストフックの長さ

目安:ジグの長さの1/3程度

  • 短すぎる場合:フックがジグに干渉してかかりづらい
  • 長すぎる場合:フッキングミスが多い

✅リアアシストフックの長さ

目安:ジグの長さの1/4~1/3程度

  • リアフックは、後方からのバイト対策に重要です
  • 長すぎるとジグの動きを損なったり、フック同士が絡みやすくなる

キャスト精度と着水後のアクション

ショアジギングでは、キャスト精度着水後のアクションが釣果に大きく影響します。ターゲットがいるポイントに正確にキャストし、着水後のアクションを正しく行うことで、バイトチャンスを増やせます。

正確なキャストをするための基本

目標ポイントを明確にする

  • ナブラが湧いている場所(ベイトが逃げている場所)
  • 沖のブレイク(急に深くなっている場所)
  • 潮目(潮の流れが変わるライン)

フォームを安定させる

  • 軸足をしっかり固定する
  • コンパクトなスイングを意識し、体全体を使って投げよう
  • リリースポイントを一定にすることでブレをなくすように心がけます

風や潮の流れを読む

  • 向かい風:ライナー性の低いキャストで風を切るように投げる
  • 追い風:無理に力を入れず、風に乗せるイメージで投げる
  • 横風:糸のたるみをなくするために、サイド気味のキャストで調整する

キャストミスを減らすテクニック

  • ロッドをまっすぐ振り切る(ねじれを防ぐ)
  • スプールを適度に抑えて回転をコントロール(バックラッシュ防止)
  • ジグがぶれないように、フォローを長くとる

着水直後の基本動作

糸フケをとる

  • 着水後、すぐにリールを巻いて糸フケをなくす
  • フケがあるとジグに適切なアクションを加えられない

落下中のバイトを意識する

  • 青物やフラットフィッシュはフォール中に食いつく事が多い
  • フリーフォール(テンションをかけずに落とす):ナチュラルな動きで食べやすい
  • テンションフォール(軽く糸を張る):バイトが見えやすく、根掛かりしにくい

ボトム着底を確認する

  • 底を感じたらすぐにアクションに開始
  • 砂地ならヒラメ、根のある場所なら根魚などのヒットチャンス。

まとめ

ショアジギングで釣果を上げるには、

ジグのバランスと動きを理解して使い分ける
アクションのバリエーションを増やす
ジグカラーのローテーションを意識、こまめに交換する
フックのチューニングを見直す
キャスト精度を上げ、着水直後から攻める

この5つのポイントを意識するだけで、ショアジギングの釣果が大きく変わるはずです。ぜひ次の釣行で試してみてください!

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