マメイカ(ヒイカ)は、春先と秋から初冬にかけて堤防や岸壁から手軽に狙える人気のターゲットです。釣って楽しく、食べて美味しいマメイカは、初心者からベテランまで幅広い釣り人に愛されています。しかし、サイズが小さい分、繊細なアタリを感じ取るためには適切なタックル選びが重要です。
今回は、マメイカ釣りに最適なタックルをテーマに、ロッド、リール、ライン、仕掛け、エギなどの選び方を詳しく解説します。これを読めば、次の釣行に自信を持って出かけられますよ。
マメイカとは?
マメイカは、正式にはヒイカ(胴長10cm前後)と呼ばれる小型のイカで、北海道から関東より北側の沿岸部で人気のターゲットです。夜行性のため、ナイトゲームが中心ですが筆者の住む北海道では昼間から多くの釣り人がマメイカ釣りをしています。防波堤や漁港などの常夜灯周辺に群れが寄ってくるため、手軽に楽しめるのが魅力です。
マメイカ釣りに必要なタックルの基本
マメイカ釣りに必要なタックルは、以下の5つに分類されます。
- ロッド(竿)
- リール
- ライン
- 仕掛け or エギ
- 小物類(スナップ、ライト、水汲みバケツなど)
それぞれの選び方について詳しく見ていきましょう。
ロッドの選び方
マメイカは軽量で繊細なアタリをするため、感度の良いライトロッドが必要です。
必要なスペック
- 全長:6ft(約180cm)〜7.6ft(約230cm)
- アクション:UL(ウルトラライト)〜L(ライト)
- ティップ:ソリッドティップ推奨(アタリが分かりやすい)
どんなロッドが良いの?
- アジングロッド:マメイカ釣りに最適。軽量で高感度。
- メバリングロッド:ややパワーがあるが、対応可能。
- 専用マメイカロッド:メーカーから限定的に販売されているものもあるが、アジングロッドで十分対応可能。
おすすめロッド
- シマノ ソアレSS アジング S64UL-S
- ダイワ 月下美人 アジング 68L-S・N
- テイルウォーク AJIST TZ 63/SL

リールの選び方
マメイカ釣りでは、軽量で操作性の良いスピニングリールが基本です。
必要なスペック
- 番手:1000〜2000番
- 重量:200g前後
- ラインキャパ:PE0.2号〜0.4号が100~150m巻ける程度
ドラグ性能もある程度必要ですが、繊細な釣りなので大きな負荷はかかりません。ハイギア・ローギアは好みでOKですが、手返しの良さを求めるならハイギア(HG)を選びましょう。
おすすめリール
- シマノ 22 サハラ 2000SHG
- ダイワ レブロス LT2000S

- アブガルシア カーディナルIII SX2000S

ラインの選び方
感度と飛距離を両立させたいなら、PEライン。ナイロンラインは伸びるためマメイカの繊細なアタリが分かりづらいので、マメイカ釣りPEライン1択です!
必要なスペック
- PEライン:0.2〜0.4号
- リーダー:フロロカーボン0.8〜1.2号(長さは50cm〜1m程度)
風や潮流の影響を受けやすいPEラインを使う場合、リーダーの存在が特に重要になります。リーダーを結束するノットには、FGノットや電車結びを使いましょう。
おすすめライン
- シーガー PEライン 0.3号

- シーガー フロロショックリーダー 1.0号

エギの選び方
マメイカ釣りでは、エギングと呼ばれる疑似餌釣りが主流です。イカは目が良くエギ(イカ用ルアー)のサイズやカラーによって釣果が変わるため、種類を揃えて挑みましょう。
どんなエギが良いの?
- 使用ルアー:1.5号〜1.8号のエギ(ナオリーシリーズ揃えておけばOKです)
- 沈下スピード:S(シャロ―)・B(ベーシッック)・D(ディープ)の3種類を揃えればイカの活性に合わせて使い分けが出来ます。
沈下スピード
タイプ | 沈下速度(目安) | 適した水深 | シーン別おすすめ | 特徴・メリット |
---|---|---|---|---|
シャロー | 約8.5秒/m | 浅場(〜5m) | 表層〜中層/活性が低いとき | ゆっくり沈む。見せ時間が長くてスレに強い。 |
ベーシック | 約4.5秒/m | 中層(3~10m) | 万能タイプ/迷ったらコレ | 操作しやすく、昼夜問わず安定した釣果を出せる。 |
ディープ | 約2.5秒/m | 深場(10m〜) | 風や潮が強い日/深場を攻めたいとき | 速く沈みテンポ良く探れる。底狙いや急深に最適。 |
エギカラー(ナオリーシリーズ)の特徴
🟡 金アジ
昼間のサーチカラーとして断トツの安定感。太陽光を受けてギラッと光る金テープが中層を泳ぐマメイカに強烈アピール。昼の澄み潮時に群れを見つけた際、金アジで連発した経験多数あり!
🟥 赤エビ
ナチュラルさとアピール力のバランスに優れたカラー。スレが出てきた時間帯でも、程よい赤テープが存在感を維持しつつ抱かせやすい。夕マズメ〜夜の切り替わりにもおすすめ。
⚪ ゆきんこ
日中の澄み潮では一押し。白系ボディが光を反射して自然に目立ち、ケイムラの淡い発光でイカのスイッチを入れる。スレた群れにこそ投入したい「隠し球」。意外とナイトゲームにも使える。
🌸 オールピンクグロー
グローの強烈な明滅とピンクの目立ちやすさで、濁り潮やナイトゲームで圧倒的な存在感。特に深場を攻めたいときや群れが沈んでいる状況で頼りになる。
🟧 オールオレンジグロー
夜間のリアクションバイト狙いに好相性。強烈な発光と暖色系の波長でマメイカの本能を刺激。アタリが遠のいた時の「起爆剤カラー」として活躍すること間違いなし!
エギのまとめ
昼は金アジ、赤エビ、ゆきんこのディープタイプで、どのカラーが効果的かテンポ良く探りましょう。夜はオールピンクグロー、オールオレンジグロー、反応が無ければゆきんこも使って探りましょう。反応があったカラーを重点的に使い、ベーシックやシャロ―も組み合わせてカラーローテーションするとイカに飽きられず効果的です。
エギのチェンジをこまめに行うため、スナップがあるとエギチェンジもスムーズに行えますよ。マメイカ釣りはエギが小さいのでスナップはSSサイズを選びましょう。
スッテ
『スッテ』とはエギと同じくイカを釣るための疑似餌の事。エギだけでも釣れますが、エギと連結して使用することにより、たくさんのメリットが得られます。
- エギとスッテの色を対極にしてカラーローテーションの手間を省く。
- エギが大きい・重いなどの理由で活性の低いマメイカに小さいスッテがアピール。
- スッテはエギよりも上(竿側)に付ける為、2つのレンジを一気に探れる。
- エギとスッテでダブルヒットが狙える!
スッテもエギと同じく明るい色と暗い色の2色は欲しい所ですね。

アシストリグを使えばスッテとエギの両方を簡単に取り付けられますよ。マメイカ釣りならSサイズを選びましょう。
まとめ:マメイカ釣りはタックル選びが釣果を左右する
マメイカ釣りはライトゲームの中でも特に繊細な部類に入り、タックルの感度や軽量性が釣果に直結します。特別な道具がなくても、アジング用やメバリング用のタックルがあれば十分対応可能です。仕掛けやエギの選び方、ラインの太さなどに注意し、適切なセッティングで挑むことで、より多くのマメイカを釣り上げることができるでしょう。
これからのシーズン、本記事を参考にぜひマメイカ釣りに挑戦してみてください。釣って楽しい、食べて美味しいマメイカを是非味わってみてください。