ルアー釣りは、初心者でも手軽に始められる人気の釣り方です。しかし、初めての方は「何を準備すればいいのか？」「どうやって釣るのか？」と迷ってしまうこともあるでしょう。本記事では、ルアー釣りを始めるために必要な道具、基本的な釣り方、そして狙える魚について詳しく解説します。
ルアー釣りに必要な道具を揃えよう
まずはルアー釣りを始めるために必要な道具を紹介します。
ロッド（釣り竿）
ルアー釣りには専用のロッドが必要です。初心者には長さ6〜7フィート（約180〜210cm）のスピニングロッドが扱いやすくおすすめです。狙う魚によって長さや竿の硬さなど適切なロッドが異なりますのでターゲットごとに使い分けが必要です。今は情報が溢れていてすぐ調べられるのでとても便利な時代ですね。
リール
リールにはスピニングリールとベイトリールの２種類があります。それぞれのリールの特徴を解説していきます。
スピニングリールの特徴
スピニングリールは、初心者から上級者まで幅広く使われる人気のリールで、特にルアー釣りでは多くの釣り人が使っています。
スピニングリールのメリット
扱いやすい
- 糸が自然に放出されるため、キャスト（投げる動作）がしやすく、初心者でも簡単に操作できる。
バックラッシュが少ない
- 糸絡み（バックラッシュ）が発生しにくいため、トラブルが少ない。
軽量ルアーでも飛ばしやすい
- 小型のルアーでも遠くまで飛ばせるため、ライトゲーム（アジングやメバリング）にも最適。
多用途で使える
- 海釣り、淡水釣り問わず、様々な釣りスタイルに対応できる。
糸ヨレしにくい
- ラインローラーが回転することで、糸のねじれを軽減してくれる。
ベイトリールの特徴
ベイトリーリールは、スピニングリールに比べて巻き上げ力が強く、精密なルアー操作ができるのが特徴です。バス釣りやジギング、ロックフィッシュなど、パワーが求められる釣りでよく使われます。
ベイトリールのメリット
巻き上げ力が強い
スプール（糸巻き部分）が直接回転するため、強いトルクで巻き上げられる。
大物や重いルアーを使う釣りに最適。
キャストの精度が高い
指でスプールを制御できるため、ピンポイントにルアーを投げやすい。
カバー（障害の近く）やストラクチャーの釣りに適している。
手返しが良い（巻き取りが早い）
片手でクラッチをポンとキャストできるので、素早い動作が可能です。
手返しの多い釣り（バス釣り、ショアジギングなど）で活躍する。
ラインの放出がスムーズ
スプールが回転して糸を出すため、ルアーの飛行姿勢が安定しやすい。
ライン（釣り糸）
ルアー釣りではナイロンラインやPEラインが使われることが多い。
ナイロンラインの特徴
- 扱いやすい：伸縮性があり、絡みにくく初心者に向いている。伸びがあるため感度はやや低め。
- 摩擦に強い：根掛かりしやすい場所でも切れにくい。
- 比重が高い：水に沈みやすく、ルアーを自然に沈められる。
- 価格が安い：コストパフォーマンスが良く、気軽に使えます。
- 耐久性：吸水性があるぶん、若干劣化しやすい。
PEラインの特徴
- 強度が高い：同じ太さのナイロンラインよりも強度が高い。
- 感度が良い：伸びがほとんどないため、魚のアタリを感じやすい。
- 軽くてよく飛ぶ：キャスト性能が高く、遠投に向いている。
- 耐久性が高い：劣化しにくく、長く使える。
- 摩擦に弱い : 根掛かりしやすい場所では摩擦によって切れやすい。風や潮流の影響を受けやすい。
ルアー（疑似餌）
ルアーには様々な種類があり、それぞれ異なるアクションで狙える魚が変わります。代表的なルアーの種類と特徴を解説します！
ハードルアー（プラスチック・金属製）
ミノー
✅特徴
- 小魚に似せた形状で、リアルな泳ぎを再現するルアー。
- 浮く「フローティング」、沈む「シンキング」、中層を維持する「サスペンド」タイプがあります。
✅おすすめのターゲット
- シーバス、ブラックバス、トラウト、メバルなど
✅使い方
- タダ巻き（リトリーブ）：一定の速度で巻くだけで泳ぐ。
- トゥイッチング（小刻みに竿を動かす）：弱っている魚を演出する。
クランクベイト
✅特徴
- バス釣りには欠かせない定番かつ基礎的なルアーの一つ。
- リップ（口の部分）の角度や大きさで潜る深さが変わる。
✅おすすめのターゲット
- ブラックバス、シーバス、トラウトなど
✅使い方
- タダ巻き（リトリーブ）：基本的に一定速度で巻くだけでOK！
- ストップ＆ゴー：止まることで不規則な動きになり、バイトを誘発します。
バイブレーション
✅特徴
- その名の通り、ブルブルと振動するのが特徴。
- 強い波動で広範囲に存在をアピールする。
✅おすすめのターゲット
- シーバス、ブラックバス、青物（ブリ、カンパチ）など
✅使い方
- リフト＆フォール（上げて沈める）：小魚が逃げる動きを演出。
- 早巻き（ファストリトリーブ）：リアクションバイト（魚が反射的に反応すること）を狙う。
ペンシルベイト（トップウォーター系）
✅特徴
- 鉛筆の様に真っ直ぐな形状をしていて、水面を左右に動く「ドッグウォーク」アクションが特徴。
- 小魚が水面を上ずっている様子や逃げる様子を演出する。
✅おすすめのターゲット
- ブラックバス、シーバス、青物
✅使い方
- ドッグウォーク：ロッドをチョンチョンと動かし、左右に首を振る。
ポッパー（トップウォーター系）
✅特徴
- ルアーの先端がカップ型になっているルアーで、水面を引く際にカップに水をかますことで「ポコッ！」という音と波紋を出してアピール。
- 活性の高い魚や深場にいる魚を誘い出すのに効果的。
✅おすすめのターゲット
- ブラックバス、シーバス、青物
✅使い方
- ストップ＆ゴー：巻いて停止動作を繰り返す。
スピナー・スプーン
✅特徴
- スピナー：回転するブレードがキラキラと光り魚にアピールする。
- スプーン：薄い金属板が光りながらヒラヒラとランダムに泳ぐことで魚を惹きつける。
✅おすすめのターゲット
- トラウト、ブラックバス、シーバス
✅使い方
- タダ巻きでOK！ 特にスプーンはトラウト釣りで定番。
ソフトルアー（ワーム系）
シャッドテールワーム
✅特徴
- 尾が左右に揺れ生命感のある動きで魚を誘います。
- 使い方が簡単で初心者にもおすすめ。
✅おすすめのターゲット
- ブラックバス、シーバス、ヒラメ
✅使い方
- ただ巻き：一定速度で巻くだけで泳ぐ。
ストレートワーム
✅特徴
- 細長くシンプルな形状で、たくさんのエサを真似できる汎用性の高さが特徴。
- ノーシンカー（重りなし）やワッキーリグで使われることが多い。
✅おすすめのターゲット
- ブラックバス、根魚
✅使い方
- フォール（沈める）で誘う：ゆっくり沈んでナチュラルにアピール。
グラブ
✅特徴
- 幼虫やイモ虫のようにボリュームのあるボディと大きくカーブしたテールが特徴。
- クルクルと回るテールが強いアピール力となる。
✅おすすめのターゲット
- ブラックバス、ロックフィッシュ
✅使い方
- リフト＆フォール：跳ね上がって沈める動作で魚を誘う。
クロー系ワーム（ザリガニ・エビ型）
✅特徴
- 基本的にはザリガニをを模した形状で、ハサミが水中でゆらめく。
- 底を攻める釣りに強い。
✅おすすめのターゲット
- ブラックバス、ロックフィッシュ、カサゴ
✅使い方
- ズル引き（底をゆっくり見る）：甲殻類が歩いているように見える。
ルアーの選び方まとめ
| ルアー | アピール度 | 効果 | 対象魚種 |
|---|---|---|---|
| ミノー | ★★★ | ★★★★ | シーバス、バス、トラウト |
| クランクベイト | ★★★★ | ★★★★ | バス、シーバス |
| バイブレーション | ★★★★★ | ★★★ | 青物、シーバス、バス |
| ペンシルベイト | ★★★★ | ★★ | シーバス、青物 |
| ポッパー | ★★★★★ | ★★ | バス、シーバス |
| スプーン・スピナー | ★★★★ | ★★★★★ | トラウト、バス |
| シャッドテールワーム | ★★★ | ★★★★★ | バス、シーバス、ヒラメ |
| ストレートワーム | ★★ | ★★★★ | 根魚、ロックフィッシュ |
| グラブ | ★★★ | ★★★★ | バス、ロックフィッシュ |
| クロー系ワーム | ★★★★ | ★★★ | カサゴ、ロックフィッシュ |
まとめ
ルアーの選択は、釣りたい魚や釣り場の状況によって変わります。同じルアーでもサイズやカラーによって食い付きが大きく変わり、ターゲットに合ったルアーを見つける事が醍醐味です！
その他の便利アイテム
- スナップ（ルアーの付け替えを楽にする）
- フィッシュグリップ（魚を安全に掴む）
- プライヤー（針を簡単に外すための道具）
- ライフジャケット（安全対策は万全に！）
ルアー釣りの基本テクニック
ルアー釣りは、ただ投げて巻くだけで釣れる場合もありますが、適切な操作を行うことでより釣果を上げられます。知っておくと役立つ基本のテクニックを紹介。
キャスト（投げる）
初心者は、サイドキャスト（横投げ）やオーバーヘッドキャスト（上投げ）から練習しましょう。リールを軽く握り、竿をしならせるように投げると飛距離が伸びます。
リトリーブ（巻き方）
ルアーを魚に見せるために、適切なスピードやアクションを入れながら巻くことが重要です。
- ストレートリトリーブ（一定の速度で巻く）
- ストップ＆ゴー（巻いて止めるを繰り返す）
- トゥイッチング（小刻みに竿を動かす）
フッキング（魚を掛ける）
魚がルアーに食いついたら、素早く竿を引いてフックを魚の口にかけましょう。このタイミングで釣果が大きく変わります。
ルアー釣りで狙える魚
ルアー釣りでは、釣る場所によってターゲットが変わります。
防波堤で釣れる魚
防波堤は足場が良く、初心者でも釣りやすいポイントです。シーバス、アジ、メバルなどが狙えます。
河川で釣れる魚
流れがある河川では、ブラックバス、ナマズやトラウトが狙えます。障害物周りを重点的に攻めるのがコツです。
湖・池で釣れる魚
ブラックバスやブルーギルが釣れるため、淡水ルアーフィッシングの練習に最適です。
釣果をアップさせるコツ
初心者でも釣果を上げるためのポイントを紹介します。
時間帯を意識する
朝マズメ（夜明け前）や夕マズメ（日没前後）は魚の活性が高く、どのターゲットでも、どの釣り場でも釣れやすい時間帯です。
ルアーの種類・色やサイズを変える
同じルアーに反応がない場合、サイズやカラーを変えてみる。それでも釣れなければルアーの種類を変えてみる。どのルアーに反応を示すかを探る事が釣果をあげる近道です。
釣れる場所を見極める
魚は障害物の近くや潮の流れがある場所に集まりやすいです。夜釣りでは常夜灯の下など魚が集まるポイントを狙いましょう。
まとめ
ルアー釣りは、必要な道具を揃え、基本的なキャストやリトリーブをマスターすれば、誰でも十分に楽しめます。まずは防波堤や河川などの釣りやすい場所で練習し、少しずつスキルを磨いていきましょう。時間帯やルアー選びを工夫することで、さらに釣果を伸ばすことができます。
ぜひ、この記事を参考にルアー釣りを始めてみてください！
